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今度は戦争だ:『ハンガー・ゲーム ファイナル・レボリューション』を鑑賞

『ハンガー・ゲーム ファイナル・レボリューション』を鑑賞。
ゲーム2
正直『ハンガー・ゲーム』シリーズはあまり好きではなかった。
独裁国家のもと、圧政に苦しむ市民の中から地区ごとに一人の人間を選び出し彼らに殺し合いをさせるという内容があまりにも日本で作られた『バトルロワイアル』に似ていたからだ。
まあそれでもいいだろう、肝心なのはそのゲームの内容だ、特にバイオレンス映画を好む人間は期待してしまうだろう。それが凄惨であればあるほど楽しいに違いない。『バトルロワイアル』がそうであったように。
だが期待は落胆に変わった。痛みや恐怖が共わない戦いに、それに加えて甘っちょろい男女の恋愛劇、いかにもティーンが好むライトノベル感覚の映画だ。出演俳優は誰もがイケメンと美女揃い。実際そのような映画が現在もたくさん作られている。
そのような内容の1と2があってその次に期待せよというのが無理な話だ。
2のラストでは、いよいよ物語が本格的に動きだす気配で終わるがそれでも次を見たいと思える気持ちにはさせられない。
だから3を劇場で見なかった。厳密には、行こうとしたがいつの間にか終わっていたが正しい。だがさして残念な気持ちでもなかった。それほどの映画に自分の中ではなっていたということだ。
だがそれが一変する。
ある日のこと、レンタルビデオ屋に3が置かれていたことに気がついた。発売のアナウンスさえ気にもしない作品になっていたのだ。
特に借りたい映画もなかったし、ならば見てみるか、そんな軽い気持ちでのレンタルであった。
そして見てびっくり!1や2の面影はどこえやら、全く違う映画になってるではないか、今度は戦争だ、戦争映画と化しているではないか。
それもぬるい部分がなく徹底して戦争の残酷な部分を描いている。そこで描かれる戦争は、人類がこれまでに歩んだきた戦争史をなぞらえたものであった。
プロパガンダによって民衆の意識を煽り戦闘意識を隆起させるやり方なんて特に。でもそれは決して良いイメージのものではない、ある種の洗脳であってかつての悪しき戦争でも使われたやり方だ。例え大義のためとはいえそれを行うことは非ではないか?そんな疑問と不信感が映画を見ながら常に違和感として伴う。それはカットニスとて同じなのだ。しかし彼女の怒りはそれを凌駕してしまう。戦争はいつだってそうだ。
このように、3は優れた戦争映画として生まれ変わったのだ。そして物語は最後に、またもや波乱を予感させる結末で終わる。これは期待できるではないか、もう自分の記憶からは1と2は抹消されていた。
そして遂に迎えた公開当日。果たして自分の目に完結編はどう映ったのか。
文句無しの出来であった。前作で評価した戦争映画としての優れた内容がさらに純度を上げたものになっていた。確かにあのゲームは見るのに辛かった。だがあのライトノベルゲームは3と4へ至る道への長い長い壮大な前振りとして必要だったのだ。その甲斐あってとてつもない作品に仕上がった。あのゲームは、ある一つの目的達成のために絶対に必要だったのである。
またその過程で戦争の酷たらしさをより明確に描く。
無実の人間と愛する者の犠牲をどれだけ伴わなければならないのか、争いは憎しみが憎しみを生む悲劇の連鎖だということをこの映画は訴える。残るのは虚しさだけだ。この映画は、そんな世界に巻き込まれてしまった女性の悲しき物語なのだ。
この世界は常にどこかで今も争いが行われている。人々は昔から今に至るまでそんなかりそめの平和の中で生きている。それはこれからも変わることなく続いていくだろう。
「人間は過去の過ちを忘れ学ぶことをしない」登場人物の一人が語る言葉だ。
あの最初のゲームからこんな深淵なテーマになると想像できただろうか(原作既読組は既に知っていたが)
全てが終わりかりそめの平和は訪れた。だがカットニスの代償はあまりにも大きすぎた。彼女は生涯それを背負って生きて行くのだ。なんという悲しい宿命だろうか。
だからこそ、彼女のラストシーンにはひとときの安らぎを感じずにはいられない。この安らぎが永遠に続けばいいのに・・
どうかカットニスの生涯に平穏と幸福があらんことを。
最後にもう一つ。
このようなシリアスなテーマを持った映画ですが、実はサバイバルホラーアクションとしても見応えのある内容になっているのだ。
監督が『コンスタンティン』や『アイアムレジェンド』のフランシス・ローレンスだということで大いに納得できる怖さです。
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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映画レビューから最新作の情報配信まで、映画に関する面白いことなら何でも書いちゃおうといったブログです。また映画フィギュアの紹介とそれを使ったコント劇も作っています。なぜか真面目な話が作れません(笑)と言うか、お笑いのほうが作ってて面白いし。
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