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ラプトルかっこえ〜:『ジュラシック・ワールド』の感想

『ジュラシック・ワールド』の全米興行収益がとんでもないことになっている。あのアベンジャーズを抜いて留まる事を知らない快進撃を続けているのだ。その勢いは歴代最高の『アバター』に迫る勢いだ。この大ヒットの理由はなんなのか?もちろん第一作は映画史に燦然と輝く記念碑的な作品だった。それ以前は水や金属などの無機質な物体を描くことしか出来なかったCGが初めて生物をリアルに描いた作品だったからだ。22年前の作品だが、そのクオリティは現在の作品と比べても全く見劣るところがない。公開前夜にもう一度見直して感じたことだが翌日に新作を見てより一層確信した。
確かに生物をリアルなCGで描くことに成功したが仮にそれが恐竜ではなく他の生物だったとしたらあそこまでセンセーショナルなものにはならなかっただろう。やはり数億年前に滅びた恐竜を現代に蘇らせたからこそだ。
しかし人間の技術の進歩と慣れとは恐ろしいもので、一旦その技術が公開されるや否や、急加速的にCGレベルが向上して行く。もう再現出来ないものがないといっていいだろう。
そうなると、もう驚きは存在しない。昔のSF映画のリメイクが今盛んに作られているがそのどれもが凡庸的で良い感想をもった覚えがない。作品の出来そのものもあるかもしれないがバトルシーンにCGが多様されたせいでそう感じる部分があるのかもしれない。ED209なんて絶対にストップモーションアニメのほうが味がある。
昔の特撮には作った人の創意工夫の努力が感じられて特定の特撮アーティストに敬意を持てたものだ。スタン・ウィンストンやロブ・ボッティンやフィル・ティペットなどがそう。
実はそのような時代の流れに異を唱えて見直そうとする向きが最近にはある。昔ながらの人の手で作った模型と最新の技術を組み合わせるといったものだ。実寸の模型で再現可能であるものならできるだけそれを使っていこうという意識が高まってきている。特にそのような映画で育ってきたマニアックなこだわりのある監督ほど意識が高いようだ。ダークナイトやインターステラーのクリストファー・ノーラン監督もその一人で、劇中で登場する車や戦闘機や宇宙船などは実寸大の模型やスケールを小さくした模型を使っている。中には実際に機能するものも存在する。インターステラーに登場したロボットも実寸だ。
今年の暮れに続編が公開される『スターウォーズ』もそうだ。J・Jエイブラムス監督はエピソード4〜6の再現を目指していて実寸大の宇宙船やセット、特殊メイキャップをした被り物の宇宙人にこだわる。
後々に語られる作品とはそんな創意と熱意が感じられる作品なのだ。そうでしょ?昔の特撮セットの写真とか見ると楽しいじゃないですか。
しかしCGになるとそれを感じられなくなってしまう。作れて当たり前、いや作り手の姿、作られたといった意識さえ感じることができないだろう。実はそれはそれで大変な労力であるが、その労力を思って感動したりはしない。あの『ジュラシック・パーク』の続編までもだ。あの感動が僅か数年ばかりで見るも変わり果ててしまった。
そして初めての公開から22年、新作が再び帰ってきた。
その間に公開されたCG映画は数知れない、もちろん技術的な向上も含めて。
『ジュラシック・ワールド』のこの大ヒットはCGで再現された恐竜の凄さなのかと一時は考えはしたが前の説明から察するにその可能性は低いと言える。
もしくは、前回からかなりの年数が経っているので劇場でジュラシック・パークを体験したことがない若い世代がスクリーンの中に蘇った巨大な恐竜の姿に感動したのか。
しかしそれだけではここまでの大ヒットに繋がった理由を説明するには少々弱い。もっと他に決め手となるような理由があるはずだ。
これまでメジャー作品を撮ったことがない、それもごく小規模な低予算作品を作ってきたコリン・トレボロウ監督がいきなり大作に抜擢された理由も分からない。しかもこういった作品とは縁のない監督と言える。ゴジラの時とはわけが違うのだ。もしかしたらここに大ヒットの鍵を見つけるヒントが隠されているのかもしれない。理由がなければ抜擢されないからだ。
そんな様々な想いを胸にいざ映画に挑んだわけだが・・
いきなり言ってしまうと、正直なぜここまでの大ヒットに繋がったのか分からないんですよ。実際に見ても全く分からなかった。凄いと思えるような決定的な決め手がない。ただことわっておくが、別にヒットしない、面白くないと言っているのではない。この異常なまでの大ヒットに、そこまでの作品とは思えないだけだ。
映画は、前作の島での騒動から20年以上が経った話しで、既に島はパークとして正常に機能して多くの観客達で賑わうアトラクション施設になっているんです。
しかし島では、スポンサーや運営者、軍の人間が絡む利権的欲望が渦巻いていて、その結果、より刺激のある、より力の強い恐竜が求められ誕生することになります。
この辺りは一作目から変わるものがないと思います。多くの企業がそこに利用価値を見出して裏で画策する。
そんな思惑が結果どんな事態を招くのか。人間の愚行は繰り返されます。それは人類の歴史が証明している。再び恐竜達が外へと放たれ人間達は恐怖に晒されるのだ。
一作目をなぞらったのはそれだけではない。主要な登場人物達が置かれる状況もシリーズを踏襲したものになっている。事の発端とシチュエーションが一作目からアップデートされたといった印象なのである。
別に機を狙った内容ではなく、非常にオーソドックスな作りだ。時間的な経過を考えるとパークの開園も当然の出来事と言える。実際その光景を見てみたいとも思えるし。それこそ現在のCG技術が最も活かされる場だ。
そうあって然るべき物語と一作目を踏襲した展開、そこには別段目新しく驚きのある内容はないと言える。
監督は原点回帰とも言ってますが、おそらくその狙いは別にもあるのではないかと考えます。
監督は今後の展開としてパークの外に広がる話しを考えてるそうです。恐竜が様々な世界で様々な利用をされていることも示唆しています。その過程で多くのタイプの恐竜が誕生している可能性もあるでしょう。それは今回の映画を見れば明らかで新しく生み出されたインドミナスレックスは多くの生物達の細胞が組み合わされた多種多様な能力を有しています。その布石として今回のような物語にしたのではないでしょうか。いきなり外の世界の話しにしたのではあまりにも唐突すぎる。一作目を知らない人もいるでしょうし先ずは下地をしっかりと作ってから、分かりやすく段階を経て次に、そんな考えもあるのではないでしょうか。
確かにオーソドックスな作りではあるが、だからといって退屈するものではない。パークには数万人の人間がいてそこに獰猛な恐竜が放たれるわけだから、そこにはパニック映画としての恐怖とスリルが十分にある。だがそれもそうなって当然といった想定の範囲内でそれ以上のものはない。実はそこが監督の腕の見せ所と思っているのだが、自分にとっては思ってた以上のスリルを感じなかったようだ。個人的には恐怖や残酷性がもっとほしかった。
ストーリーなどは端から期待してなく、恐竜が暴れてなんぼの映画と考えてるから、そのような期待をしてしまうのだ。でもそれも贅沢な話しなんですけどね、強い刺激のある映画を長年見続けてきた結果がこれなんですから。いつの頃からか純粋に映画を楽しめなくなってしまった。おそらく多くの人間が『ジュラシック・ワールド』を楽しめるはずです。
しかしこんな自分でも興奮した個所があります。予告にもありますが、敵を倒すためにラプトルと人間が強力して出撃するシーンです。最も苦しめられたかつての敵が今度は心強い味方として登場する。ターミネーター2と同じ原理ですよね、このシチュエーションが最高に熱いんです。
実はこういったシチュエーションがシリーズの今後の流れを左右するのではないかと思います。ラプトル達を飼い馴らす事に成功した主人公のオーウェンが言うんですが、自分は訓練して飼い馴らしたのではなく彼らと対等の関係を築いただけなのだと。信頼関係があるからこそ共に行動が出来ると話すんです。
この信頼関係は最後のラストバトルでも熱い展開として活かされます。詳しくは語れませんが是非ともそこは期待して見ていただきたい。目を輝かしながら興奮すること間違い無しですから。22年間待ったかいがあったと思える内容になっています。あの方にとってもまさに待ったかいがあったといった見せ場です。もうこれ以上は語れません(笑)
数々の謎を残しながら映画は次へと繋がって行きます。コリン・トレボロウ監督が言うように、果たして物語りは島を出て新たな展開を見せるんでしょうか。自分達が知らなかった世界と誰も予想し得ない物語、そんな映画を次に期待したいと思います。
最後に、なぜここまでの記録的大ヒットになったのかについてですが、やはり分からないんですよ、前にも言ったように決定的な何かがない。でも前作をリアルタイムに見てない人にとっては相当なインパクトになるのは確かです。20年という長い年月がそういった人間を作ったということでしょう。そしてみんな恐竜が大好き(笑)

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映画レビューから最新作の情報配信まで、映画に関する面白いことなら何でも書いちゃおうといったブログです。また映画フィギュアの紹介とそれを使ったコント劇も作っています。なぜか真面目な話が作れません(笑)と言うか、お笑いのほうが作ってて面白いし。
読んでくれた人に笑って楽しんでもらえる、そんなブログを目指しています。たまには真面目なレビューもするよ(笑)

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