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こんな男にないたい:『ラン・オールナイト』

『ラン・オールナイト』を観賞しました。初日の朝一番からの観賞です。客の入りは6割程度ですが劇場内に充満した熱気は普段の満員のそれとは比べ物になりません。今か今かと待ちわびる期待と興奮。そりゃ当然です、なんたって、リーアム・ニーソンの新作なんですから。すっかりアクション俳優として世間から認知され今やスタローンやシュワルツェネッガーを超えるほどの人気のリーアム。60歳を過ぎて尚、現役で活躍している三人ですが、彼らの違いはファン層にあります。スタローンとシュワは古参ファンに今も支えられている部分が多いが、リーアムの場合は圧倒的に若者からの支持を得ている。ライトな映画ファンからマニアなアクション映画ファンまで幅広い層に人気があるのが彼の強みです。また、彼にはアクション映画に出演する以前に培った確かな演技力があります。だから同じアクションであっても決して一辺倒にはならない。サスペンスあり、謎あり、深い人間ドラマありと、趣の異なる内容を器用に演じ分けられる才能があるのです。彼の人気はそれだけではありません、ちゃんと濃いファンの期待に応えてくれるのも彼の良さです。リーアム無双という言葉があります。一般的ではないかもしれませんが(笑)彼の演じる役は戦闘能力に優れた人間が多く、元CIAや殺し屋だったり、またはジェダイマスターや全身焼けただれたダークヒーローの時もあります(笑)彼らはその能力で襲い来る多くの敵を次々と葬っていくのだ。その数は凄まじく、よくネタとして作品毎の死亡者数が数えられるほどです。今度のリーアムはいったい何人殺すのか、ファンは密かにそれを楽しみにしているのです。そしてリーアムはきっちりとその期待に応えてくれます。本人にその気があるのかないのか全然わかりませんけど。
ちょっと前置きが長くなりましたね。まあ要は、ファンはリーアム・ニーソンの新作に期待してるってことです。それだけ。
ただ今回の新作はこれまでとはちょっと違います。確かにリーアムの新作としての楽しみはあるけど、もしかしたらそれ以上の満足感をこの作品で得られるかもしれないのだ。それがもう一人の主演俳優、エド・ハリスの存在です。
らん1

映画ファンそれぞれに思い入れの作品があるでしょうが、自分は『アビス』と『ザ・ロック』が彼の出演作では一番の思い出ですね。演じてきた役、芝居、その風貌、話し方、声、その全てに圧倒的個性とカリスマ性が備わっています。こんな男になりたい、こんな大人になりたい、恋人にしたい、旦那にしたい、親に持ちたい、上司にしたい、そのどれもがナンバーワンを勝ち取れるほどの男、それがエド・ハリスなんです。絶対に敵わない男、負けを認めるしかない相手、それを本能で感じてしまう。新作の『ラン・オールナイト』では、そんな男とリーアム・ニーソンが戦うことになるんです。こんな戦い、なかなか見れるもんじゃありません。見なきゃ損です。
エド・ハリスはマフィアのボスを演じます。リーアムは親友として長年彼に仕えてきた殺し屋です。
ある日エドの息子がヘマを犯します。それは一人前と認めてもらいたかったがゆえの過ちでした。それに巻き込まれてしまったのがリーアムの息子です。そして命を奪われる危機に陥る。銃口を向けるエドの息子と今まさに死を迎えようとしていたリーアムの息子。しかしそれを救ったのはリーアムでした。彼はエドの息子を射殺してしまうのです。リーアムの息子は裏家業と関係のない普通の家庭を持つ人間です、家に帰れば愛する妻と娘が待っている、決してこんなことで死ぬべき人間ではない。それを救ったのは父親が放った一発の銃声でした。
エドは気づき決心します。どんなに多くの間違いを犯してきた息子であっても息子を愛していたと、そして息子の命を奪った者に報いを与えることを、その相手が例え親友であろうとも。
らん2
らん3

一方、組織の流儀を熟知したリーアムも覚悟を決めます。決着の付け方は一つしかない、それまではなんとしてでも息子と息子の家族を守るのだと。その瞬間から戦いは始まるのです。それが一晩での出来事。その一晩の攻防が安堵の暇を与えないほどの緊張感で描かれるのです。
街にはマフィアが溢れていて警察にも手のかかった大勢の人間がいる状況ですから逃げる親子は八方塞がりの状態であるわけです。彼らはなんとか寸でのところで敵の追っ手から逃れます。それが実にスリリング。だが息子だけではない、彼の家族もそのターゲットにされるのだ。またエドは殺し屋も雇います。その殺し屋がまた強い!まるでボーン・アイデンティティのボーンのような強さです。実はその部分だけ物語から少し浮いてるんですよ。この映画の見所は、兄弟同然の友の命を奪わなければならない苦しみと葛藤、だがこの世界に生きる者の逆らえない掟、そして父としての愛、それらを語らずとも二人が熱演する、そんな燻し銀な世界を味わうべき映画なんです。
二人が直接面と向かって会話をする場面があります。若い頃の話し、なんでもない日常の話し、そして息子の誕生日のこと。静かな会話ですがそこには多くの秘めた感情が込められています。それはいつでも相手を殺せる状況でした、でも互いに手を出さなかった。それこそがこの世界に生きる男の流儀であり守るべき価値なのだ。それをニーアム・ニーソンとエド・ハリスが演じるのだから渋いことこの上ない。もう惚れ惚れしてしまうほどの格好良さです。
ラン7
ラン6

なのに、あの殺し屋が出て来ていきなり流れが変わります。そしてそれに呼応するかのようにリーアムもいつもの姿に戻る(笑)殺戮マシン同士のアクション対決がここに切って落とされるのだ(笑)いつのまにか96時間のブライアン・ミルズに変わっているようです(笑)この対決の勝敗の行方はいかに!乞うご期待!(笑)
まあ良いんですけどね、映画を見に来てる人は、それを含めてのリーアムも期待してるのだから。ただあまりにも映画が渋すぎる内容だった。
しかしご安心を、この後にまた渋い胸熱な展開が待っています(その前にリーアム無双があるのは愛嬌)。そう、遂に決着の時がきたのです、二人の対決の終わりが。ここでも二人は多くを語りません、生き残るためにやるべきことを行うだけです。そして迎えた最後の二人のシーン。ここで初めて本来の自分の姿を二人は見せます。男泣き確実のシーンです
一つの終わりを迎えました。だがリーアムにはもう一つの超えなければいけない壁が残っている、それが息子との関係です。息子は殺し屋の父をずっと憎んでいました、そして父親がもう存在しない者としてこれまで生きてきたのです。当然娘にも存在のことは知らせていません。そこに突然父が現れた。
敵から逃げる二人。息子は何度も父に救われます。だがそれでも父を許せないのです。
らん4

そんな哀れなリーアムが最後の最後で父になるんです。そこでもぜひ男泣きをしていただきたい。素晴らしいラストと痺れる男の生き様でした。
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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映画レビューから最新作の情報配信まで、映画に関する面白いことなら何でも書いちゃおうといったブログです。また映画フィギュアの紹介とそれを使ったコント劇も作っています。なぜか真面目な話が作れません(笑)と言うか、お笑いのほうが作ってて面白いし。
読んでくれた人に笑って楽しんでもらえる、そんなブログを目指しています。たまには真面目なレビューもするよ(笑)

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