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聖書をまったく知らない人間が見た『エクソダス 神と王』

旧約聖書やモーゼに全然詳しくない俺が今から『エクソダス 神と王』のレビューをするぞ。だから内容にに誤解があるかもしれない、あるいはいつもの調子で面白可笑しく書いて真実を歪曲するようなことがあるかもしれない。その時は遠慮せずに訂正もしくは真実を教えてもらいたい。
ではレビューに入ります。
まず映画のしょっぱなあたりで思ったのが、歴史において、なぜ時の権力者の息子にはこんなにも無能なバカが多いのか、ということです。それは自分にも当てはまる。会社社長の息子でその下で働いているけど無能だし(笑)
権力者の父親が自分の息子が無能なのを分かっていて、その代わりに身内ではない人間、例えば戦場の最前線で指揮する軍人、それも他の兵士たちから絶大な信頼をされているカリスマ性のある人間に気持ちを肩入れするパターンは比較的多い。
歴史に詳しい方、そう思いません?かつてそんな物語の映画を何度も見た記憶があります。別に歴史ものに限らず現代劇にもよくある話しです。だから自分も多少は物語に理解はあるんです。特にバカ息子の方に。
同じリドリー・スコット監督の作品で、古代ローマを題材にした『グラディエーター』もそんな話しでした。
ローマ国王のバカ息子が嫉妬のあまり、父親が肩入れする軍人に国王殺しの汚名を着せて彼の妻子をも殺害する。
そして処刑を免れた軍人は数年後、グラディエーターとなってローマに舞い戻り最後は息子と対決して勝利する。
『エクソダス』もそれとほぼ一緒です。
エジプト王の息子ラムセスと養子であるモーゼは本当の兄弟のように育ってきた仲だ。しかし養子であるモーゼには王になる資格はない、ゆえに一歩引いて常にラムセスを立てる存在でいた。しかし父親は見抜いていた、モーゼこそが王の資格を持った人間であることを。それは戦場での働きからも明らかであった。
かみa
かみb

ある日の予言のこと、戦場で指揮官を救った者が民を救い導く者だとのお告げがある。
そして戦場へと赴く二人。モーゼはその力で敵を次々と打ち倒して行く。方やラムセスは深追いをしすぎてピンチに。絶体絶命!そのとき彼を救ったのがモーゼであった。
あ〜あ、やっちゃったよ。かくして予言は当たってしまうのであった。そこからだ、ラムセスのモーゼに対する不信感が増していくのは。
じつはラムセスもモーゼに対する父親の気持ちに気づいていた。俺が後を継ぐのは決まっている、でも念のためと、彼は磯かに父に毒を盛るのだった。死を間近にした父親にほくそ笑むラムセスはある事実を耳にする、それはモーゼがヘブライ人だという密告であった。
ヘブライ人は奴隷だ、我が国の為に働く虫けらなのだ、そんな虫けらを兄弟と思い込んでいたのか・・
それだけは許すまじ。そんなわけでモーゼは国外追放となる。
多少の違いはあるけど『グラディエーター』そのままの展開といえる。また予告には、ラムセスの群勢とモーゼ率いる軍隊が突撃しあう映像が含まれている。なるほど、追放されて怒りに燃えるモーゼとラムセスが戦うんやな。旧約聖書やモーゼに疎い私は当然そんなふうに考えた。
多くの苦難の末にモーゼは強さを身につけるのだろう。そしてラムセスとの決着をつけるのだ。
だが以外にも彼は、放浪の途中で知り合った女性と恋に落ち、あっさりと彼女と結婚式をあげ子供をもうけて幸せな所帯をもってしまうのである。
それから9年、追放された恨みや自分がヘブライ人だという記憶もすっかり過去のものになり、彼は成長した息子と美しい妻と共に慎ましい毎日を過ごしていた。
そんなある日、彼は山で不思議な幻覚を見ます。
子供の姿を借りたそれは、「ラムセスは未だにヘブライ人を奴隷としてこきつかって酷いことをしてるぞ、お前もヘブライ人やろ、ならなんとかせんかい」とモーゼに告げます。
そこでモーゼは使命に気づく。あれは神の言葉だ。そして家族と別れたモーゼはもう一度エジプトの地を目指すのであった。
おお、これでやっと燃える展開になっていくのか。遂に復讐の時きたれり!
そしてモーゼはヘブライ人たちとコンタクトをとる。不平不満を募らせた大量のヘブライ人を仲間にすることでこっちにも勝機があるはず。というわけで、ついにモーゼは彼らを仲間にすることに成功するのであった。
その間も、あの幻覚で見た子供はモーゼの前に姿を現し彼に無理難題を吹き込む。その度にモーゼはラムセスの下へ現れ脅しをかけるのであった。
モーゼはいつのまにやら子供の言いなりであった。つまりは使いっ走りである。要は、かつては身内として育ってきた者だから、ラムセスの屋敷に容易に侵入することができるだろうし交渉もしやすいってんで選ばれた存在だったのだ。モーゼにとって良いとこ無しである。
そんなことが続くと嫌気がさしてくるのが普通だ。だから当然モーゼも不満をぶちまける。
そしたらビックリ、なんと今度は子供が逆ギレしたのだ。
「俺たちヘブライ人は400年ものあいだ奴を恨み続けてきたんだ!なぜこの気持ちが分からん!俺はこれからやつの国にとんでもない災いをもたらしてやる、それを今からやつに言ってこい、それでも今まで通りだとほざくならこっちも本気や!」
なんと子供は、死んでしまったヘブライ人達の怨霊だったのだ。タイトルに神とついていたのでてっきり子供を神様と思い込んでいたが、実は400年のあいだに奴隷として死んでいった者達の怨念がモーゼを洗脳していたにすぎなかったのだ。
かみc

まさかそんな話しだったとは。怨念と判明するや、ここから一気にホラーモード全開である。
またまた交渉に応じないエジプトに対して怨霊が行った恐怖現象が凄い。
ナイル川で大量のワニワニパニックが発生して人間パックンチョ。汚染によって血のように真っ赤に染まったナイル川。全ての魚が死んで土左衛門状態。国中を埋め尽くさんばかりのカエルが大発生。死んだカエルから生まれた大量のウジがハエになって国を飛び交う。ハエが運んで来た菌によって奇病が全土に蔓延。バッタの大軍が国を襲い作物消失。巨大な氷が雨あられとなって降り注ぐ。
これが400年ものあいだ恨み続けてきた怨霊パワーの凄まじさだ。『リング』や『呪怨』などの比ではない。過去のどんな幽霊物語をも遥かに凌駕する凄まじさだ。
かみd
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思うんだけど、ここまでの力を持っていたら初めから一気にエジプトを滅ぼせるんじゃないの?400年のあいだにその機会は何度もあったはず。あるいは少しは慈悲があったかもしれないね、そこまではせんとこと。そこでモーゼを使いっ走りにした。
でも逆ギレをしてしまった(笑)それでこの悲劇。モーゼがちゃんと使いっ走りの役目をしてさえいれば・・
ほんと、モーゼ良いとこなしである。彼に見せ場はあるのか?いや、予告でかっこいい映像を見たんだし、いずれはきっと・・
だが災いはまだ終わりではなかった。最後の使いっ走りと交渉にも応じなかったエジプトに怨霊がしたことは、それは最後の一線を超えたものであった。それはしちゃいけない、無慈悲にもほどがある。
自分はラムセスのほうがかわいそうになってきました。だがそれが怨霊なんですよね、怨霊とはそれほどに恐ろしいものなのだ。この辺りの演出が本当に怖い。
これにはさすがのラムセスも意気消沈したのか、モーゼ率いるヘブライ人たちに国外退去を命じる。
その旅の最中に起こるのが、あの有名な紅海が真っ二つに裂ける話しです。そこをヘブライ人たちが渡って安住の地を目指すのだ。海を裂くなんて、さすがの怨霊パワーでも物理的に不可能でしょう。仮に映像にしても今の時代では逆に滑稽すぎる。映画では、そこを多少の説得力をもって描きます。でもそれでも原因がはっきりと分からないんですけど。やっぱり非科学的。映画として見るなら迫力があるんですけどね。この映画で唯一のスペクタクルシーンがここですね。
かみh

その一方で、やはりモーゼの見せ場は未だ無し。まだ怨霊の意のままに操られております。
でも最後の最後でリドリー・スコット監督は彼に見せ場を用意します。例の予告にある勇ましいモーゼです。
ちょっとここが分からないんだけど、ここって聖書にもあるのかな、たぶん映画用に用意されたアクション場面だと思うけど。
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かみg

で、このあとどうなっちゃうの?て思うじゃないですか、こんなの絶対に死んじゃうよって。実はこのあとにありえないシーンを目にする事になります。いやほんと。
このあと彼ら民族はどうなってしまうんでしょうか。それを示唆する台詞も出てきます。そこのところは自分で調べてみるしかないようです。
結論として、そんなことがあったんだという、旧約聖書に記された内容を知るうえでの勉強にはなったのかな、といった印象です。決して『グラディエーター』のような感情移入して熱くなる映画ではない。
そもそもラムセス自体がそこまで酷い悪だというようには描かれてないし、モーゼだって自身に酷い不幸が起きてるわけじゃない。奴隷として酷い扱いを受けたかもしれないれど、彼らが作った建造物なんて凄いの一言だしね。逆に立派。それに最近の考証では、彼らの扱いもそんなに酷いものじゃなく、ちゃんと出勤簿が存在していて休みだって取れたと言う。つまりは今でいう会社員と同じような扱い。そんなことも含めて、だからどちらにも肩入れできないですよ。災いの酷さだけラムセスには同情をしますが。ていうか、一番腹が立つのは怨霊でしょう。もっと良い解決の仕方があるだろうに。
だから自分のようにあまり話しを知らない、もしくは興味がある、そんな人には最適な映画ではないでしょうか。
最後に、モーゼが岩盤に掘った十戒を読んでみました。映画では説明がなかったので。
人として守るべき10に規律みたいな感じ?
常識というか、当たり前のことを書いてたんで拍子抜けでした(笑)



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No title

むむ。。これは。。。
かなり独自の解釈というか、ヒッシーさんのレビューを見た感じでは
旧約聖書の出エジプトをモチーフにしたファンタジー映画のようです。
私の中でのイメージとかなり違ってそうなので迷っちゃいますが
まぁやっぱり見に行ってきます(^_^)ノ

ちなみに十戒は、神と人間との間の契約と理解してもらえればいいかもです。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、これら3つの宗教の神は同じ神で
その神と人との間に交わした古の契約、その契約について
記した書物だから旧約聖書と呼びます。
詳しくはそのうち私のブログでも触れるかもですが、触れないかもです(^_^;)

とても簡単な事のように思えるかもしれませんが
10全てを守るのはとても難しいと思います。。
私には無理ですね~。。

ちなみにこの出エジプトは今のイスラエル問題とも
密接に関連してるので、神ではなく悪霊としたのは
監督の思いが乗っかっているのかもですね。

Re: No title

まおさん、コメントありがとうございます
かなりはしょって書いてますからね、実際の映画とはちょっと違うかも・・
旧約聖書の内容とどの程度違うんでしょうかね、そこはまおさんのレビューにまかせたいと思います。
悪霊というか、映画ではかなりの怨念として描かれていたのは事実です。その後の災いとかもそうですし。
特に最後の災いとかが。あのシーンは本気で怖かった。ヘブライ人だけは扉に子ヤギの生き血を塗ってそれを免れるんですよね。怖くないですか?完全にオカルトでしょう。
それも聖書にあるんだろうか・・

No title

残念ながら・・・記述があるんです。。。
言う事を聞かなかったエジプトの民に対して
唯一神による10の厄災が降りかかります。
そして、最後のは家畜に至るまで全ての
初子をころすというとんでもない裁きで、これを
回避するために目印として子羊の血を扉に
塗るというお告げもしっかりと書かれています。

それがユダヤ教の過越祭の起源ともなっていますです。。

唯一神は怒らせると怖いのです。。

蛇足ですが、モーゼが十戒を授かった後に
戒められた偶像崇拝をしていた人達3000人
を虐殺しちゃったりもします。。

こーゆー考え方がユダヤ教、キリスト教
イスラム教の根本となっているのも事実でして。。。
今の社会とも密接に関係したりしてるのです。。。

Re: No title

まおさん、コメントありがとうございます
怖いですね、根本にそんな教えがあるもんだから世界中で争いが絶えないんですね
けどイスラム国の非道な行いだけは許されない。あいつらの信じる神ってなんなんですかね。

No title

これは観たい!
「出エジプト」というやつですよね。
書籍に、「太陽の王ラムセス」クリスチャン ジャック(角川文庫) というのがあるんですが、
この映画に酷似したハナシでとてもおもしろいすよ。
もし興味がありましたどうぞ。

Re: No title

つかりこさん、コメントありがとうございます
ということは、兄弟の確執なんてのもあるんですか?
旧約聖書には、そんな話しこれっぽっちもないみたいなんで。
どうせ読むなら多少内容を変えてもいいんでドラマチックな話しがいいなあ
プロフィール

ヒッシー

Author:ヒッシー
映画レビューから最新作の情報配信まで、映画に関する面白いことなら何でも書いちゃおうといったブログです。また映画フィギュアの紹介とそれを使ったコント劇も作っています。なぜか真面目な話が作れません(笑)と言うか、お笑いのほうが作ってて面白いし。
読んでくれた人に笑って楽しんでもらえる、そんなブログを目指しています。たまには真面目なレビューもするよ(笑)

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