スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

平安時代の男ってアホばっかりやな:『かぐや姫の物語』

昔から伝わる『竹取物語』の物語を知ってますか?話しの大筋は誰もが知っているはずです。
年老いた竹取爺さんが山で輝く竹を見つける。そして切ってみると、中には羽衣をまとった美しく小さな女性がいた。爺さんは彼女を手にして妻のいる家へと帰ります。すると驚いたことに二人の目の前でみるみるうちに人間の赤ん坊に姿を変えていくではないか。夫婦はこの赤ん坊を育てることにするのでした。
かぐやa
かぐやb

その日から山で不思議なことが起き始める。なんと爺さん、今度は竹の中から金を山ほど見つけるのだった。それが繰り返し繰り返し。で、これは天からのメッセージだ、娘に良い暮らしをさせてあげなさいとのメッセージに違いない、そう勝手に思い込んだ爺さんは都へ向かい馬鹿でかい家を購入。召使いも山ほどや雇った。
これで晴れて金持ちセレブの仲間入りです。仕事を一切しなくてもよい優雅な生活がこの日から始まるのだった。
娘は”かぐや姫”と名付けられ、彼女の美しさは日ごとに増すのでした。
かぐやc

そんな美人を一目見ようと世のオタクどもは家の周りをうろつき始める。その噂を聞きつけたのが金持ちボンボンの5人の男たちでした。そしていきなり駆けつけ求婚を願う。これには爺さんも大喜び。なんせ相手は名のある貴族だ、娘の将来もわしらの老後も一生安泰なのだから。
しかし、勘違い野郎達のキザな告白には姫の気持ちは揺らぎはしなかった。それどころか、自分を欲しいならと、この世に存在しない財宝をもってきなさいと無理難題を言い渡すのだった。
だがライバルたちには負けてられないと、男共は宝を持ってくる。だがこれが、どれも真っ赤な偽物。こうして恥をかかされた男共は泣く泣く退散。中には、その後悲惨な人生の末路をたどる者もいた。
この話しを聞いたのが帝(みかど)だ。俺の美貌と財と権力に首を縦にふらない女はいないと求婚の手紙を渡すが、これも姫の答えはNOだった。ならばと自らおしかけ姫の後ろからいきなり羽交い目にする帝。そして「こうすることで私に惹かれない女はいない」と甘く囁く。
ひいいいいいいい。これに鳥肌を立てたのが姫だ。キモい、めちゃくちゃキモすぎる。姫は一目散にその場から離れるのだった。
「しょうがないな、今日は帰ることにするよ、またね」そう爽やかな笑顔で去る帝であった。
キモい、この世の中の男たちはキモい男ばっかりじゃない。
翌日、姫は突然両親に告白する。
「すいません、わたしは月からきた人間なんです。15日に月からのお迎えがきますのでみなさんとはお別れです」
あまりの突然の告白に動転する両親「なんでいきなり・・・」
そして迎えた15日、ついに月からの迎えが天から現れる。だが安々と引き渡すものか。集まった群勢の矢が一斉に迎えの者に放たれる。だがどれも失敗。彼らはみな超能力者だったのだ。
迎えの者と月へと戻る姫は地上の下衆どもにこう言い放つ。
「この羽衣をまとうとこれまでの記憶が一切なくなります。ではみなさんさようなら」
こうして皆が見つめるなか、姫は月へと帰るのでした。
おしまい。
なんかイメージと違う、そう言ってるそこのあなた、これは紛れもない事実。しかも映画はこれとほぼ同じなのだ。金持ちになってウハウハの爺さんも、家の周りでストーカー紛いをするオタク達も、金持ち勘違いボンボンも、キモい帝も、みんな登場するぞ。
いやあ、平安時代の人間はこんなのばっかりなのか?これには姫にも酷く同情してしまう。みんなキモすぎるって。
しかも彼女が可哀想なのは、別に優雅な暮らしを望んでいないということなんですよね。強制的に連れて来られて無理矢理礼儀作法を強いられた。活き活きとしていたのは裸足で駆け回る山での暮らしです。汚れなどまるでない純粋な少女だったんです。それが、欲に汚れまくった都会に連れて来られてしまう。そしてあのキモい連中の登場です。
かぐやd

予告に姫が林の中を激しく走る場面があるじゃないですか、あれは、そんな姫が我慢できなくなって遂に感情が爆発するシーンなんです。作画からも感情の激しさが伝わってくるでしょ?それほどに嫌悪してるんです。
かぐやe
かぐやf

帝の羽交い締めのあとの両親への突然の告白にはどこか不自然さを感じてしまいます。なんだか棒読みなんです。感情が入っていない。
だから自分はこう解釈しました。実は月からの迎えの話しは姫の作り話しではないのかと。逃げたい一心での嘘。
その後に、かつて姫と一緒に野山を駆け回った幼なじみとの再会があり二人と空を飛ぶ幻想的なシーンが登場します。実はあれも、ある所から姫の想像の世界であって最後の迎えの場面までずっと続いていたんじゃないでしょうか。
林を疾走するシーンも同様です。彼女はその後眠りから目を覚ますんです。林など行ってないことがそこで分かります。あれは夢なのか現実なのか。もしくは死ぬ間際の幻覚とも見てとれる。姫がもし本当に月の者なら超能力で起きた現象と見ることもできるでしょう、だが映画は様々に解釈できる作りにしているようにも思えます。そこが見ていて面白かったですね。最後のお迎えなど完全に頭が逝ってしまった映像だし(笑)薬かなんかやってんじゃないか?そう思えるぐらいにぶっ飛んだビジュアルでした。まあ当時描かれた絵そのままなので勝手な憶測ではありますが。
かぐやg

キャッチコピーは”姫の罪と罰”でしたっけ?あれは別に姫自身の意思が犯したものではなくて、姫の美しさが原因で以前とは変わり果てた爺さんと多くの姫萌えキモオタ信者を生んだことを姫の罪にされてしまったというのが事実で、罰はそこでの苦渋の暮らしに絶えなければならないといったものでした。
でも映画では変えています。姫自身の罪ではあるが奇麗なエピソードになっています。まあ元々がそんな時代の物語だし、汚れな人間の登場はそのときに始まったものじゃないしね。美人に群がりおかしくなる輩はいつの時代も同じです。むしろ今のほうが変でしょ。アイドルに熱狂するファンとかそうでしょ?それを罪にするってのがおかしいわけで、だから映画は変えたのかもね。でも受けた罰は同じなんで酷すぎるけど。
絵柄に関しては前回のブログの感想と同じです。素晴らしいです。特に林の疾走シーンが凄い。
映像や技術的なことに関してならば作品賞受賞は確実でしょう。あとはあの突飛な話しをどう取るか。
ちなみにアメリカ版の姫の吹き替えはクロエ・グレース・モレッツちゃんです。うひょーやったー。
スポンサーサイト

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

No title

> もしくは死ぬ間際の幻覚とも見てとれる。

↑なるほどー、そうとることもできるねー。

僕が気になったのは、姫が何しに地球に来たのか?ってことです。
原作ではよくわからないはずですが、
この映画では進歩しすぎて人の心がすさんでしまい、
自然破壊も進む現代社会を批判しているように思えました。
都会などへ出ずに、あの田舎の自然の中で好きな人や仲間と
人間らしく暮らしていたほうがよかった、って感じさせられました。
かぐや姫も、かぐや姫の前に地球に来た女子も、
そんなことにあこがれていたように思えました。

> 最後のお迎えなど完全に頭が逝ってしまった映像だし(笑)薬かなんかやってんじゃないか?そう思えるぐらいにぶっ飛んだビジュアルでした。

↑月からやってきた人たちって、仏教っぽくなかった?

Re: No title

つかりこさん、コメントありがとうございます
平成狸合戦ぽんぽこもそんな感じですよね。
下界の俗世間がどんなに卑しく欲にまみれたところなのかを一回体験してこんかい!ということですよね。
しかし天上界の人間のやることもえげつない。あえて田舎の老夫婦を選んで姫にたっぷりと田舎暮らしをさせてから都会に行かすようにしむけるとか。なにかもが計画的。
だからこそ、あの澄ました仏顔のやつらが憎たらしい(笑)
苦しさや楽しさがあっての人生だと思うんですよ。天上界の生活もつまらなそう。
プロフィール

ヒッシー

Author:ヒッシー
映画レビューから最新作の情報配信まで、映画に関する面白いことなら何でも書いちゃおうといったブログです。また映画フィギュアの紹介とそれを使ったコント劇も作っています。なぜか真面目な話が作れません(笑)と言うか、お笑いのほうが作ってて面白いし。
読んでくれた人に笑って楽しんでもらえる、そんなブログを目指しています。たまには真面目なレビューもするよ(笑)

その他の映画情報
気になる映画情報をつぶやきます
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。